始めに書いておきますが、手術自体はものの数分(5分程度)で終了しました。ただし、これは私が右目のみの施術だったため、両目にレーシックを当てる人よりも半分の時間で終わったので、さらに手術が早く感じたということも付け加えておきます。
ここからは詳細の手術の模様を書いていきます。ここで書く内容を見て想像すると、ちょいとグロい気がするかもしれませんが、レーシックを考えている人に知っておいてもらいたい内容となりますので、興味のある方は読み進めてください(w
いざ 戦場(手術室)へ!
名前が呼ばれた後、手術室へ向かいます。
手術室に通されると、なにやらごつい機器がいっぱいあります。おそらくコイツがレーザー発射装置なんやろうなーとか思う間もなく、椅子に座らされます。歯医者さんにあるような、スイッチで横たわる感じの椅子ですね。
そして、担当する先生から、ここでも簡単な説明を受けます。そこで言われたのが、「ちょっとくらいなら眼球動かしても大丈夫ですよー。」でした。いやいや、それは怖いですよ先生(汗)!
ちなみに、アイトラッキングといって眼球の動きを自動追尾する機能がエキシマレーザーの本体に備わっているからだそうですが、フラップを作成するためのレーザーにはその機能はついていないのでは?詳しくは聞きませんでしたが、万一でも失敗されたら嫌なので、意地でも眼球は動かさないことを心に決めた瞬間でもありました。
さて、言われるがままに椅子に横たわり、まずはフラップを作成しますが、ここでもまた、何か謎めいた目薬を指されます。この作業、私はレーザーによる作成方法を選びましたが、マイクロケラトームと呼ばれる、金属製のカンナで削る方法もあります。そちらの方がリーズナブルに済ますことができますが、最終的にはフトコロのふくらみ具合で決めれば良いかなと思います。痛みはどちらでやってもまったく無痛なので、そちらの心配は必要ありません。
さて、話が少しそれましたが、椅子に座って上を向きます。何か赤いものが光ってます。やっぱり点眼麻酔による目の周りだけの麻酔です。見えるんですよね、全てが(笑)。いったいこれから何をされるんだろう・・・とぼんやりと考えていたと思います。
最初に開瞼器(?)の様なものを取り付けられます。私の場合は何かテープのようなもので固定されていたと思います。これは、クリニックによって違いがあると思います。
ちなみに、開瞼器とは目玉をひん剥くように露出させるやつですね。ちょっとグロ注意ですが、Googleの画像検索のURLにリンクを貼っておきます(開瞼器※微グロ注意)。きっとこのときの私も、先生からみればGoogleの画像検索のような「目玉が飛び出た」状態だったんでしょう。圧迫感はけっこうありましたね。
ほとばしる謎の破裂音と真っ白世界にビビる
フラップの作成が始まりました。身構える暇もなく、あっというまにレーザー発射!「パパパッパパッ!!」と、なにやら破裂音系の音が聞こえてきます。おそらく、これがレーザーを打っている音でしょうね。
パパッパパパパパッパパ!パパッパ!!
こんな音が20秒くらい続きます。しかし、ここでかなりビックリする出来事が。
目が悪いといっても、先ほども言ったように手術中はぼんやりとモノは見えているんです。しかし、その見えていた目の前の視界がどんどんと真っ白になっていくのです。ぶわぁーーっと、真っ白な視界が眼前に広がっていきます。なんとなく視野の端は見えているような気はするのですが、ほとんど何も見えないような状態となりました。
もちろん、この視界が白くなる現象の事は事前に聞いてたので、これがそれか!と妙に納得した自分の姿もそこにはありましたが、やっぱりかなりの恐怖も感じましたね。もしこの現象を事前に知らなければ、もしかすると叫んでいたかもしれません(笑)。そんな白い世界を体験することができます。
「怖っ!これ、本当に見えるようになるのか?」
そして、心の中ではこんなカンジでしたが、先生が明るい声で色々としゃべりかけてくれますので、少しは不安も和らいだ気がしました。
さて、フラップの作成は無事終了したようです。このフラップ作成が終わると、看護婦さんに手をひっぱられてどこか別の部屋の前の椅子へ移されました。あれ?さっきの場所で全てやるんじゃないの?と思いましたが、フラップを作成するためのレーザーと、角膜を削るためのレーザーが別々の部屋にあるみたいですね。
とにかく言われるがままに、連れて行かれたこの場所で次のレーザーの順番を待ちます。この2回目のレーザーで角膜を削り、視力矯正は終了となります。
待っている間、隣にも私より先に施術を受けていた人が同じように座っているのが視界の端っこに薄っすらと見えています。順番待ちの様な状態ですね。本当に流れ作業的にどんどんと治療を行なっているみたいですね。これも機械導入によって可能となった治療方法なんですね。
さて、私の番がやってきました。この時点ですでにドキドキした感覚は無く、もうなんでも来いや!といった変なテンションとなっており、まったく恐怖感は消えておりました。ある意味、開き直ったような状態となっていましたね。
2回目のレーザー照射は全然怖くない
この2回目のレーザーも、フラップの作成時と同様に、椅子に座って上を見て寝てるだけで終了します。こんどは緑っぽい光が見えますが、はっきりとはわかりません。
そして、また聞こえてくる例の破裂音。ん?なにやら、焦げた臭いがします。そうか、目の中が焦げてるのか(笑)。レーザーなので当たり前といえばそうですが、自分の肉体の一部が焼け焦げている?という不思議な感覚は、中々味わうことはできませんね。
この2回目のレーザー照射で貴重な体験ができます。レーザーを当てる前は、ぼんやりと霞んではっきり見えなかったレーザー照射点や機器の輪郭、その他の細かい部分が「ぴしっ!」と見えるようになるのです。
「おぉ!!」とおもわず声を出しそうになったくらいです。と、いうかですね、実際に声を出してしまいました。たぶん、担当していた先生も何事かと思ったでしょうね。
このレーザーで角膜を削った後、眼球に点眼(消毒)を行なって手術は無事終了となります。私の場合ですが、この時点で眼鏡をかけていた時よりも、手術室の風景がちゃんと見えていることに非常に感動しましたね。もちろん、まだ滲んでいるような、視力が弱いような感じはしますが、それでもこの感動はかなりのものでした。
文章では長ったらしく色々と書いてみましたが、実際には終了まではおよそ5分程。両目ともレーシックを受ける人ならば、それでも10分程度で終了してしまいます。現代医療の素晴らしさを実感した瞬間でもありました。